私たち身体は骨格筋の働きで動きをしていますが、その骨格筋は体重の約40%を占めている筋肉です。
そもそも筋肉って?当たり前に身体を動かしていますが、簡単に仕組みも考えてみましょう。
より自分の筋肉を大事にしたくなるでしょう。
目次
1.筋肉の数・分類
1.筋肉の数はどれほど?
我々の身体の中にはたくさんの筋肉がありますが、大小あわせて、約600を超える筋肉が存在しています。すごい数ですね。
2.筋肉の種類
それぞれの役割や動きによって、以下の3種類あります。
- 横紋筋(おうもんきん):骨格についている筋肉で骨を動かす働きをするので骨格筋とも呼びます。
- 平滑筋(へいかつきん):血管・腸管・気管・尿管のような管状の臓器や子宮の壁を作ります。
横紋筋に比べて収縮がゆっくりで、リズミカルな収縮を行います。 - 心筋(しんきん):心臓を形づくっている筋肉で心臓固有の筋肉です。休みなく律動的な収縮を行います。
3.筋肉はどのように分類にされるか。
- 随意筋(ずいいきん):「横紋筋」がこれに当たります。自分の意思で動かすことができる筋肉です。
- 不随意筋(ふずいいきん):「平滑筋」と「心筋」は、自分の意思で動かすことが出来ない筋肉です。
2.筋肉の機能
筋肉はどのような役割をしてくれているのでしょうか。
5つの機能をやってくれています。
- 骨格の運動:筋の収縮運動によって、腱を引っ張り、骨格を動かします。
いわゆる、骨を動かす動きなので身体を動かくことになります。 - 姿勢の保持:筋の収縮によって、姿勢を保持してくれます。
筋肉が緩みすぎることは、お尻がたるんだり猫背になったりキレイな姿勢が崩れます。 - 軟部組織の支持:内臓を支え、それを保護してくれています。
お腹がたるむことは、腹筋がゆるんでこの機能が衰えていることです。 - 体温の維持:筋収縮によるエネルギーの一部は熱になります。体温をあげたり、ダイエットにも有効ですね。
- 器官系の出入り口の開閉:物を飲みこんだり、排便や排尿などの運動を行います。
3.筋肉は収縮しかできない
これを知っていますか?
一般的な動きと言えば、屈曲・伸展、内旋・外旋をしていますが、体の筋肉は収縮することしかできません。
え?体を曲げたり伸ばしたり、ねじることができるのに?
そのために、収縮のみを行う筋肉は一つの関節を2つの筋肉で挟んで拮抗させることで運動しています。
この拮抗によって関節の角度や剛性を変化させることができます。
4.骨格筋について
骨格筋はおもに遅筋(ちきん)と速筋(そっきん)に大別されます。
- 遅筋:収縮速度は遅いが持久性に優れており、肉眼的に赤くみえることから赤筋(せっきん)ともいわれます。
おもに脂質をエネルギー源としている。有酸素運動のように負荷は高くないが長く行う運動をする時に登場する筋線維です。 - 速筋:収縮速度は速いが疲労しやすいです。肉眼的に白く見えることから白筋(はっきん)ともいわれます。
おもに糖質をエネルギー源として収縮しますが、糖質は筋に少ししかないため、短時間で消耗してしまいます。そのため、長時間使い続けることが困難です。鍛えるためには、高い負荷での筋力強化運動が必要です。
一般的に速筋と遅筋の割合は同じといわれていますが、短距離ランナーは速筋の比率が高く、反対に長距離ランナーは遅筋の割合が高くなっています。
ダイエット目的で脂肪を減らしたい場合は、遅筋が使われるような中等度の負荷で長く行う運動(有酸素運動)が必要になります。
速筋が使われる高負荷の運動ではありません。
5.まとめ
こうやって筋肉は大きな役割を担っています。
痩せたくてダイエットをしたいけど上手くいかない、冷え性で手足が冷たい、姿勢が悪くて気になるなど理由がありそうですよね。
力が入らず、モノを握ることができないと言うのも上記とおり、筋肉は収縮するのみの動きですのでストレッチをしてしっかり伸ばしてあげる必要があります。
あなたのなりたい体の目標にあわせて筋肉を上手く利用しましょう。
我々は同じ数の筋肉を持っていますが、どのように有効に利用しているかで出来る動きも違ってきます。
せっかく与えられた筋肉、大事に保管せず積極的に使いましょう。