運動をする目的は人それぞれです。
健康のために、ダイエットのために、強くなるために、速くなるためになど。
頑張っているつもりだけど、なかなか効果を実感できないと感じたことありませんか?
物事には原理や原則があります。トレーニングにおいても例外ではありません。
その前に!
ポイント
<ルーの法則> ※ヴィルヘルム・ルー(ドイツの発生学者)
身体(筋肉)の機能は適度に使うと発達し、使わなければ萎縮(退化)し、過度に使えば障害を起こすというものである。
・出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次
1.過負荷(オーバーロード)の原則
筋肉にはある一定の負荷を受け続けると、それに順応する力を備える性質があります。
筋肉を強くさせたり、大きくさせるためには負荷をかける必要があります。
そして、トレーニングによって筋力が向上すれば、さらに負荷もあげなければ効果は期待できません。
ご自身で目標としている筋力(体力)まで負荷を徐々にあげてください。
2.漸進性(ぜんしんせい)の原則
結果や成果を急ぐあまりに急激な負荷の増加は効果があがりません。ケガをしたり障害を引き起こす危険もあります。
負荷は徐々に上げていくべきです。
エレベーターで一気に昇ろうとせず、階段を一段ずつ登るように、トレーニングの質と量を少しずつ上げてください。
3.全面性の原則
特定の部位に偏らず、全身をバランスよく均等にトレーニングすることが大切です。
筋力だけでなく、持久力・柔軟性・敏捷性(びんしょうせい)など、組み合わせて行うべきです。
4.反復・継続性の原則
トレーニングの効果は、1回で得られるものではありません。一定期間以上、定期的・継続的に行う必要があります。
全身の細胞が新しく入れ替わるには6ヵ月かかると言われています。細胞の入れ替わりの際にはどのような刺激があったか、なかったかにより作られる質や量にも影響します。
3か月で半分の細胞が入れ替わることになりますので、トレーニングの効果を実感するには、少なくとも3か月以上続ける必要があるといわれています。
5.個別性の原則
トレーニングは、性別・体力・体格・体質・目的などに合わせて、プログラムを考えて実践する必要があります。
普段から運動をしている人、そうでない人、年齢や柔軟性など人それぞれ違います。
まったく同じプログラムが万人受けすることはありません。
6.意識・自覚性の原則
トレーニングの目的を自覚して、どの筋肉を鍛えたいか意識を集中したり、反復することによって、神経が集中され、筋線維に十分働きかけるようになります。
たるんだお尻やお腹をアップしたいなら、その部位の筋肉に効くように意識を集中してください。
なんとなく回数を増やすより効果的です。
7.特異性の原則
トレーニングの効果は、トレーニングを行った部位や動作、種目によってその効果が特異的に表れます。
マラソン選手がダッシュの練習をしてもパフォーマンスの向上に直結しません。
痩せたい、ムキムキになりたい、速く走りたい、長く泳ぎたい、岩を登りたいなど、目的に合わせてトレーニングのプログラムを考慮する必要があります。
8.最後に
そして、トレーニングをする際のポイントです。
- フルストレッチ:筋肉の動かせる可動域(範囲)をめいっぱい動かすことです。負荷とは、「持っている重さ×動かした距離」だからです。
- 呼吸:息を止めずに動かし続けることが大切です。基本は、力を入れる時に息を吐き、反対に力を緩める時に息を吸います。
新しく運動やダイエットを始めようとする方、始めている方、焦らず続けてください。