椎間板ヘルニア

身体の話

椎間板ヘルニアを経験したから腰が悪い?

腰痛の方の中には「昔ヘルニアをやったから腰が悪い」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
みなさんの周りにもヘルニアをやったから腰痛が治らないと口癖のように言う方いませんか?
ヘルニアを経験すると腰痛はつきもの、腰が良くならないものなんでしょうか?
一緒に考えてみましょう。

1.椎間板ヘルニアとは?

椎骨と椎骨の間にある椎間板が変性して中身が外に飛び出すことをいいます。
私たちは椎間板を分かりやすく骨の”クッション”といった言い方でよく呼んでいます。
椎間板は、上下の椎体を連結することで脊椎の支持性と運動性を担っています。荷重や衝撃の吸収・緩和をしてくれる大切な役割をもっています。
けど、ゼリーのような中身なので圧力が強く加わると、中身が外に飛び出てしまいます。

2.ヘルニアの種類

よく聞くヘルニアについて整形外科学では以下のように定義しています。

  • 頸椎椎間板ヘルニア:椎間板の退行変性に陥り、繊維綸が断裂しその部分から追加区や繊維綸が脊椎管内に脱出した状態
  • 腰椎椎間板ヘルニア:脱出した椎間板組織が神経根を圧迫して腰・下肢痛を引き起こす病態

3.どのような時にヘルニアになる?

ヘルニアは屈曲+圧力で起きやすいです。

腰痛画像X線

頸椎は首のことを言いますので、首にストレスがかかる時といえば、体表的なものでいうと、長時間のパソコン作業やスマホ操作です。皆さん昔のように頭の上に荷物を乗せて移動する方はあまりいないでしょう。
長時間下向きの姿勢が長いと首にストレスがかかりすぎてヘルニアになったりします。
年齢的には比較的に若い30~50代の男性に多いです。

腰椎は腰ですね。
こちらは重いものを持ち上げる時に発生することもありますが、首と同じように長時間の圧力にて発生することがあります。
20代、30~40代、10代、50~60代の順に活動性の高い男性に多いです。

4.ヘルニアになったらどうすれば

通常、ほとんどのヘルニア症状は3ヶ月以内に保存療法で軽快します。
体内には貪食細胞があり、不要とされる組織はお掃除をしてくれます。それに要する期間が大体3か月ほどです。なので、何もしなくても飛び出ているものは消えてなくなります。

急性期には、自分の痛みの程度に応じて活動制限を加減してください。痛みが強くなる動作はしない方がいいです。
また、下肢の感覚がない、運動障害がある、排尿障害がある場合などは至急病院にて受診してください。

5.ヘルニアをするといつまでも腰痛はつきもの?

ヘルニアは一度やるといつまでも腰痛として続くものでしょうか?
「椎間板ヘルニアがある=腰痛」ですか?

昔はそのような認識が強かったですが、最近の研究は進んでいて、ほとんどの椎間板ヘルニアは痛みとは無関係であることがわかってきました。
1995年に発表された論文で、痛みのない人の76%に椎間板ヘルニアが見つかったとされました。
この研究は、国際腰痛学会で最優秀論文賞を受賞したもので、腰痛の世界ではノーベル賞に区敵するほど信頼性の高い研究です。

この結果をみて、皆さんはどのように感じますか?

「じゃ、ヘルニアをやってから痛みが続くけど?」と思いますよね。

6.実は考えすぎが多い

以外かも知れませんが、ヘルニアのことを気にしすぎていませんか?

腰痛は考えすぎ

ヘルニアになった直後はもちろん痛いですし、しばらくその痛みは続きますが、飛び出したものがなくなった後は原因となるヘルニア症状はないにも関わらず痛みが続くって不思議ですよね。

人は痛みがある時はむやみに動かしません。痛かった時の恐ろしさが頭に残り原因が消えてからも気を付け続けていることが痛みを長引かせる原因ではありませんか?
頭で「痛い痛い・・・」と考えすぎると体はその痛みを再現させようとしますし、ちょっとした動きに対しても敏感に感じてしまいます。

3ヶ月以上経過しているのなら、怖がらずに動かすことを心掛けてみてください。
ヘルニアから解放される方法は、痛みを追わない、探さない、気にしないことです!

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